慢性的な肩こりや腰痛を放置すると、どうなるのでしょうか。
筋肉が硬くなるこりは柔軟性を失っている状態です。硬くなった筋肉はリンパや血管を圧迫して血行不良などを招くため、酸素や栄養などが全身に十分に行き届かず、乳酸などの老廃物が溜まってしまいます。乳酸が筋肉細胞に溜まると痛みを感じる物質が生成され、脳にも痛みを感じる信号が伝達されてこりが痛みに変わるのです。
この段階で血行を良くする運動や正しい姿勢を意識するなどの改善を行えば、痛みは自然と消えていく事が多いです。しかし、根本的な改善を行わなければ、痛みに何度も襲われる事になります。場合によっては神経も傷ついてしまうので「神経痛」に悩まされたり、こりによる血行不良から頭痛や吐き気、不眠などの症状を引き起こしたりする事もあるのです。痛みや不調は自律神経の乱れを招き、心の病気を発症する可能性も考えられます。
このような心身の不調を招かないためにも、肩こりや腰痛は悪化する前に鍼灸院などを利用して改善を目指しましょう。
肩こりや腰痛の原因には、加齢による身体組織の老化や骨の変性などが挙げられます。自然な老化現象を止める事は出来ませんが、規則正しい生活やバランスの良い食生活を心がける事で遅らせる事は可能です。また、肩や腰の筋肉を鍛える事で、慢性的な肩こりや腰痛の痛みを抑える事が出来ます。
重労働者やスポーツ選手の方などは、身体を酷使する「慢性疲労」も原因の1つです。慢性疲労下にある筋肉は常に緊張状態となり血管を圧迫するため、こりから慢性的な痛みに変わりやすくなります。改善には日々のストレッチや食事管理などが有効ですが、鍼灸院による施術も疲労回復を促す効果が期待出来るのでおすすめです。
「ストレス」も慢性的な腰痛や肩こりの原因です。ストレスを感じるときは無意識のうちに筋肉がこわばっている事が多く、これが血行不良や慢性的な痛みに繋がります。またストレスによって感じる痛みが増幅する事もあり、ちょっとした痛みでも敏感になってしまいます。
